報告原案をほぼ踏襲するかたちで、報告書をまとめた。耐震強度偽装に端を発する建築士制度見直し議論は、紆余曲折を経て一応の決着を迎えた。だが、利害関係者が入り乱れる議論の過程で、エンドユーザーの視点がだんだん薄れていったことは否めない。また、建築家の職能確立に向けた方策について議論を尽くしたともいいがたい。建築設計界は、不幸な事件から生まれた最大のチャンスを活用できたのか、これまで以上に消費者からの信頼を得られるような仕組みができたのか。
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これらの点を踏まえながら、設計者の力を必要とする社会の視点に立ち、継続的な制度改善を続ける余地はありそうだ。