道路をはさんで、向かいに高層マンションや高層ビルが建ち並んでいるようなケース。この場合、車の騒音が高層建物の間で多重反射し、中層階あたりの騒音が最も大きくなる傾向がある。高層階の騒音レベルは次に高く、地上に近い一階や二階がいちばん静かということがある。一九九六年に、大阪市立大学のグループが大阪市北部地域の四車線幹線道路に沿って建つ一一階建てマンションで、騒音レベルを実測調査した。道路をはさんだ向かい側にもほぼ同じ高さのマンションが建っており、歩道には街路樹が植わっている。
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そして、このマンションの一〜九階の騒音レベルの測定結果の「等価騒音レベル」とは、一定期間における騒音の平均値である。道路端(車が走っているすぐそば)の騒音に比べて、マンションの一階で測定した騒音レベルはがくんと下がっている。それから階数が上がるにつれ、騒音が大きくなり、およそ四階をピークに、その後は階数が上がっても、ほとんど騒音レベルは変化していない(ごくわずかずつ低下)。一階の騒音レベルが低かったのには、街路樹等の遮蔽効果などが考えられ、高層階でも騒音があまり減衰しなかったのは、前面建物との間で騒音が多重反射しているためと推測される。