両開き扉の物入れを両方開けてから片扉を閉めようとすると、空気は圧縮されずに開いているところから逃げていきます。片開きクロゼットのようにブレーキはかからず、その分、扉は勢いよく閉まります。その時に「バーン」という音が出るのですが、ただしすべての両開き扉でこの音が出るわけではありません。なぜでしょうか。その理由は、使われている丁番(「蝶番」と表記されることもあります。また、「ちょうばん」「ちょうつがい」いずれの読み方でもOKです)に関係があります。
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通常、物入れ扉の高さが1・5メートルを超えた場合、丁番は3〜4個設置します。1・5メートル未満なら2個で済みます。クロゼットや物入れの丁番は、例えば玄関や部屋のドア扉の丁番と異なり、丁番が外から見えないスライド丁番という物を使います。このスライド丁番には、スプリング付きとスプリングなし、ふたつのタイプがあります。音の問題を引き起こすのは、扉の丁番すべてにスプリング付きスライド丁番を使った場合です。このスプリングは扉を閉める時に力を発揮し、閉めた後はドアキャッチが無くても閉まったままを維持するくらい、スプリングの力がかなり大きいのです。したがって、片扉を開けたままもう一方の扉を閉めると、3〜4個の強いスプリングが作動してかなり勢い良く閉まりバーンという高い音を発生させるのです。私は、マンションの内覧会でこのような状態の扉を発見した時には、大きな音を出すスプリング付き丁番を2個だけにしてもらい、残りはスプリングなしに交換するように依頼しては、とアドバイスしています。もっとも、こうした現象が起きるのは予め予想できることです。本来であれば売主、設計者などが配慮すべきところです。