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マイホームは買ったが最後

2011.10.14

マイホームは買ったが最後、買い替えできない限り、一生、そこに住み続けなければならない。隣に暴力団の組事務所が引っ越してこようが、真上に一日中ピアノを弾きまくる非常識なオバサンが住んでいようが、道路の向かいに二十四時間営業のコンビニができて、髪の毛がまっ茶っ茶の兄チャンたちの夜の溜まり場になっても、そこから逃げ出すことはできないのだ。これは辛い。地獄である。挙げ句に住宅ローンの延滞事故を起こして、代位弁済→売ではたまったものではない。自己破産にでもなろうものなら、それこそ気の弱い人なら死にたくなる。その点、賃貸は気が楽だ。分譲なら、文句の一つも言ってやりたい家があっても、「長いお付き合いになるのだから」と、先々の近所づきあいを考えて、ついつい我慢してしまいがちだが、賃貸なら、[あの部屋はうるさくてしようがない]と、堂々と大家や管理会社に文句が言える。それで関係が悪くなったとしたら、「あんた、非常識なんだよ。バカヤロー」と、一言恨み言でも言って、さっさと引っ越してしまえばいいのだ。実際、若い友人の一人などは、「上の階の足音がうるさくて」などの理由で、二年間に四回も引っ越している。「そんなに引っ越したらカネがかかってしようがないだろう」と聞いたら、「イヤな思いをしてまで住みたいとは思わない。精神衛生上、それほど不健康なことはない」とサバサバした顔で答えたものだ。

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